ふるさとを出て、働きだした。
友達ができた。
好きな人ができた。
その街も消える、もう間もなく
宮川澪 役
松本穂香
監督・脚本
中川龍太郎
主題歌
カネコアヤノ
「光の方へ」
−予告編−
−予告編(特別版)−
松本穂香Honoka Matsumoto
97年生まれ、大阪府出身。主演短編映画「MY NAME」(15)で俳優デビュー。連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK/17)、「この世界の片隅に」(TBS/18)主演、CM「意識高すぎ!高杉くん」シリーズ、JR SKISKI 2018-19のメインキャストを務める。主な映画出演作に『恋は雨上がりのように』(18/永井聡監督)、『世界でいちばん長い写真』(18/草野翔吾監督)、『チワワちゃん』(19/二宮健監督)、『君は月夜に光り輝く』(19/月川翔監督)『きみと、波にのれたら』(19/湯浅政明監督)がある。『おいしい家族』(19年9月公開予定/ふくだももこ監督)と『酔うと化け物になる父がつらい』(20年公開予定/片桐健滋監督)の主演公開待機作品が控えている。
CLOSE渡辺大知Watanabe Daichi
0年生まれ、兵庫県出身。ミュージシャンとして活動を拡げながら俳優としても活動中。『色即ぜねれいしょん』(09/田口トモロヲ監督)の主演で俳優デビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。14年には初監督作『モーターズ』でPFFアワード審査員特別賞を受賞。主な出演作に、『勝手にふるえてろ』(17/大九明子監督)、『寝ても覚めても』(18/濱口竜介監督)、『ギャングース』(18/入江悠監督)など。公開待機作に『見えない目撃者』(19年9月公開/森淳一監督)、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(19年10月公開/箱田優子監督)、『僕の好きな女の子』(20年公開/玉田真也監督)がある。
CLOSE徳永えりTokunaga eri
88年生まれ、大阪府出身。04年に女優デビュー。『春との旅』(10/小林政広監督)で日本映画批評家大賞新人女優賞と毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞。その他の出演作に『フラガール』(06/李相日監督)、『はさみ hasami』(12/光石冨士朗監督)、『果し合い』(15/杉田成道監督)、『マンガ肉と僕』(16/杉野希妃監督)。18年には連続ドラマ初主演作品『恋のツキ』が放送。さらに今年に入り主演映画『疑惑とダンス』(19/二宮健監督)、『月極オトコトモダチ』(19/穐山茉由監督)などが公開になった。
CLOSE吉村界人Yoshimura Kaito
93年生まれ、東京都出身。『ポルトレーPORTRAIT-』(14/内田俊太郎監督)の主演で俳優デビュー。主な出演作に『獣道』(17/内田英治監督)、『ビジランテ』(17/入江悠監督)、『劇場版 お前はまだグンマを知らない』(17/水野格監督)、『モリのいる場所』(18/沖田修一監督)、『いちごの唄』(19/菅原伸太郎監督)、『Diner ダイナー』(19/蜷川実花監督)などに加え、主演作に『サラバ静寂』(18/宇賀那健一監督)、『悪魔』(18/藤井道人監督)、『ハッピーアイランド』(19/渡邉裕也監督)などがある。
CLOSE忍成修吾Oshinari Syugo
81年生まれ、千葉県出身。テレビドラマ「天国に一番近い男」で俳優デビュー。『リリイ・シュシュのすべて』(01/岩井俊二監督)で注目を集める。その他の主な出演作に『ヘヴンズストーリー』(10/瀬々敬久監督)、『さよなら歌舞伎町』(15/廣木隆一監督)、『ひかりをあててしぼる』(16/坂牧良太監督)、『不能犯』(18/白石晃士監督)、『友罪』(18/瀬々敬久監督)、『サムライせんせい』(18/渡辺一志監督)などがある。待機作として『VIDEOPHOBIA』(19年公開/宮崎大祐監督)、『シライサン』(20年公開/安達寛高監督)がある。
CLOSE光石研Mitsuishi ken
61年生まれ、福岡県出身。高校在学中に『博多っ子純情』(78/曾根中生監督)の主演に抜擢されデビュー。主な出演作に『めがね』(07/荻上直子監督)、『あぜ道のダンディ』(11/石井裕也監督)、『共喰い』(13/青山真治監督)、『恋人たち』(15/橋口亮輔監督)、『アウトレイジ 最終章』(17/北野武監督)、『モリのいる場所』(18/沖田修一監督)、『羊と鋼の森』(18/橋本光二郎監督)、『ザ・ファブル』(19/江口カン監督)、『いちごの唄』(19/菅原伸太郎監督)など。待機作に『任侠学園』(19年9月公開/木村ひさし監督)、『蜜蜂と遠雷』(19年10月公開/石川慶監督)、『“隠れビッチ”やってました。』(19年冬公開/三木康一郎監督)がある。
CLOSE樫山文枝Kashiyama Fumie
東京都出身。66年のNHKの連続テレビ小説「おはなはん」の主役で一躍有名になる。主な出演作に『黒部の太陽』(68/熊井啓監督)、『孤島の太陽』(68/吉田憲二監督)、『男はつらいよ葛飾立志篇』(75/山田洋次監督)、『俺とアイツの物語』(81/朝間義隆監督)、『子どものころ戦争があった』(81/斉藤貞郎監督)『ふるさと』(83/神山征二郎監督)などがある。声優として参加した作品に『アンデルセン童話 人魚姫』(75/勝間田具治監督)、『アンネの日記』(95/永丘昭典監督)がある。
CLOSEこの国も捨てたもんじゃない。こんなに美しい日本映画を作る若者がいる。
CLOSE見終わってから、この映画はいつ終わってもいいし、またいつ始まってもいいと思いました。物語よりもひとつひとつの場面に、日々の生の肌触りを感じたから。
CLOSE今を生きていくためのヒントがさりげなく散りばめられている。観る人にとって大切な宝物になる映画だと思った。好きです。ふとした瞬間に、松本穂香さん演じる澪のことを思い出します。そんな映画です。
CLOSEスクリーンに描かれて行くワンカットワンカットの美しい事、そして、静かに、力強く、忍耐強く、優しく、いつの間にか自分がそこでその景色を見ているような気持になりました。一生懸命やれば、キットそこからまた何かが生まれ始まって行くんですネ。
CLOSEじわじわと染み入るようにゆっくりとすすんでゆく誰もが光を握っていて 誰かによってそれに気付く 優しい物語。
CLOSE負けたからなくなるんじゃない。
みんなが、どうでもいいと思うから消えてゆくのだろう。大事なものも、くだらないものも、一切合切が、時の流れとともに手からこぼれ落ちてゆく。それでもなお、その手のひらに残るものを描いた作品です。
自分が生きる上で大切にしたいもの。胸の中にそっとしまってあって、ことばにできなかったようなことが、この映画の中でまぶしく描かれていました。美しい瞬間を、人間のこころ、世界の輝きを見た気がします。
CLOSE私たちは光を引き継ぎ、誰かへ手渡す使命がある。それは、ときに言葉であり、フィルムであり、弾む笑い声や、生きるための水だ。実直に「終わり」を見送り、ささやかな再生まで描き切った力強い名篇。
CLOSE消えていく街と、ひらかれていく澪のこころの対比がただただ美しい。そして、本編のゆくえを拡張させる主題歌の存在。この大きな高揚を中川監督は初めから想像できていたのかと思うと、嫉妬します。
CLOSE不器用に転びながらも一歩ずつ前に進む、松本穂香演じる澪。そっと見守るように引き画で捉えた彼女の静かな成長が、終わりとはじまりが交差し失われゆく街を息づかせる。
CLOSE綺麗な気持ち、なんてあるのかわからないけれど、綺麗な気持ちになりました。心が洗われるとか清々しいとか既にある言葉に当てはまらない、とても潤って、瑞々しく、綺麗な気持ち。観れば、わかると思います。
CLOSE小さな優しい光がほわっと見えました。本当に懐かしく思えたり、もどかしく伝えづらい切なさを言葉ではなく景色や空気感でものすごく感じる不思議さ。東京の夕方の空を見たとき、あぁ澪は今温かい気持ちで生きられてるかなっと、ふと頭によぎってしまうまるでドキュメンタリーのような映画でした。映画を見た後の私の日常にときどき現れてくれます。
CLOSE感情を削ぎ落した演技、おしつけがましくない物語、時間の切り取り方、空間を映すのではなく描いているのではと思ってからはその世界観に委ねる心地よい時間に変わる、そんな映画。
CLOSE街は生きている。澪は「ここに居なよ」と、街に許された人なんだろう。その佇まいは、子供のようであり、神のようでもあった。街も人々も、すべてがまぶしく美しい、素晴らしい映画でした。
CLOSE丁寧に届けられる映像の中に、多種多彩な息づかいが封じ込められている。とんでもない出来事が起こることが物語ではなく、ただ人が、一歩を踏み出すことこそ物語の本当の役割である。それを真正面からごまかさず担う映像作りに心洗われる思いがした。これからも中川監督の作品を追いかけたい。
CLOSE世界や周りの風景は目まぐるしく変わるけれど、僕たちが生きることの本質は昔から変わらないのではないか。今日も丁寧に生きていこう。中川映画は、より良い日本を希求するために必要な想像力だ。
CLOSE今の日本でこれほど純粋な映画作品を創ることは、初恋の人と思いを通わせ生涯添い遂げることより難しいのではないでしょうか。映画の力を信じたくなる、そんな作品です。
CLOSE田舎から東京に出てきた少女が何もないだだっ広い部屋に入り、通りに面した窓を少し開け、まどろむ。この一見何でもないショットを見た時、これはただならぬ映画に違いない、と確信した。
大袈裟な事件は何一つ起きない。恋愛の可能性さえ宙ぶらりんのままだ。それでも世界は取り返しのつかないところへと静かに変貌してゆく。こんな映画を撮りたいと思う人は少なくないだろうが、誰もが撮れるわけではない。中川龍太郎はそこにチャレンジし、見事に成功してみせた。
スタジオジブリ
鈴木敏夫さん
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詩人
谷川俊太郎さん
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脚本家
岡田恵和さん
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女優
倍賞千恵子さん
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作家
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タレント・女優
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写真家
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映画解説者
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モデル
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映画監督・演出
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映画監督
ふくだももこさん
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作家
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NPO法人Learning for All代表理事
李炯植さん
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株式会社プロダクション・アイジー 代表取締役社長
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東京フィルメックス ディレクター
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