ブラインドサイト〜小さな登山者たち〜

配給作品
監督:ルーシー・ウォーカー


可能性は無限大。目の見えない子供たちがエベレストを目指す。

悲しいことにチベットには、盲目の人は前世の悪行が原因で悪魔に取り憑かれているという古くからの言い伝えがあり、盲人の多くはひどく差別的な扱いを受けてきた。そして目の見えない子供たちは、親からも社会からも拒絶されるという悲しい現実に直面していた。そんな子供たちに救いの手を差し伸べたのは、自身も盲目のドイツ人教育者サブリエ・テンバーケン。単身チベットに渡った彼女はチベットで初の盲人のための学校を設立。数年後、盲人として史上初めてエベレスト登頂に成功したアメリカ人登山家、エリック・ヴァイエンマイヤーとの出会いがきっかけで子供たちはエベレストの北側、標高7000メートルのラクパリ山頂を目指すことになる。 本作は、息をのむような絶景のヒマラヤ山脈を背景に、盲目の6人の少年少女が目標を達成するために精一杯の勇気を出してチャレンジする姿を追った感動作。しかしながら、よく陥りがちな“困難に立ち向かう勇気の物語”といったステレオタイプの作品とは一線を画し、登山という極限の状況において、一筋縄ではいかない複雑な要素が絡んで雪だるま式に膨れる文化的衝突を冷静に観察した、観るものの知性と感情を同時に揺さぶる傑作ドキュメンタリーである。